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介護施設の「A定食」と「B定食」

A定食とB定食

A定食とB定食

以前、介護福祉主事の資格を取るために1週間ほど研修に行ったことがあるんですね。
日本全国から100名以上の受講生が集まって、6~7人のグループに分けられて、授業を聞いたりロールプレイを行ったりするのです。
研修の最後には修了試験があって、それに合格すれば資格がもらえるという仕組みです。
その中で、実際に介護施設を運営している方が講師をする授業があったんですよ。
授業内容は主に、その施設での出来事を通じて問題を提起し、受講生の意見を聞くものでした。
面白かったのが施設で提供する昼食について。
定食屋さんやレストランのように「選べるランチ」を実践したらしいんですね。
そこで笑ってしまったのが、ある日の「A定食」と「B定食」。
食事担当の介護職員から渡されたメニューにA定食が「天ぷらうどん」とあるので、B定食は何かな?と思ったら 「天ぷらソバ」だったというもの。
別の日のメニューは「カレーライス」か「カレーうどん」だったらしいです。
一瞬、冗談かと思ったそうですが、職員は大真面目で言ったそうです。
「毎日毎日の献立を考えるだけでも大変なんですから!」
定食屋さんというと例えば、A定食が「酢豚」で、B定食が「ホイコーロー」というようなイメージじゃないですか。
あるいはA定食が「生姜焼き定食」、B定食が「ハンバーグ定食」みたいな。
メインが天ぷらとかカレーなら、わざわざA定食、B定食にわける必要が無いんじゃないかと思うわけですよ…
介護施設の入居者にとって、食事は何よりの楽しみだと思うんです。
栄養バランスを考えた上で、バラエティーに富んだメニューを提供されたら嬉しいですよね。
とはいえ、レストランや定食屋さんのように毎日10種類以上のメニューを用意するのは無理です。
限られたスタッフが1年を通じて毎日献立を考えて調理するのですから。
施設によっては求職専門の職員を雇わずに、ヘルパーさんに炊事を任せている所もあります。
これは入居者にとっても働く側にとってもあまりいい方法とは言えませんよね。
出来ることなら栄養士さんの管理の元、炊事する職員さんが作ってくれるのが一番です。
そういうのが難しいので今では多くの介護施設では「給食センター」のような業者に注文して食事を提供してくれます。
栄養士さんが考えた献立を冷凍、冷蔵してパッケージで施設に届けてくれるのです。
こうすれば、介護職員が交代でおかずを温めて食器に盛るだけなので、仕事の負担が減るというわけです。
そんな中でも週に1回は「特別メニュー」として簡単な食事を職員が作って提供するというサービスがあってもいいと思いませんか?
高齢者の中には「うどん」「そば」を好む方が多くいら社います。
また、どうしてもパンが食べたくなる場合もあるでしょう。
そういう入居者のために、うどんをゆでるとか、美味しいパン屋さんを選んで買ってくるだけなら忙しい介護職員でも十分対応できると思うんですよ。
食べることって生きる上での基本ですから、できるだけ美味しく楽しく味わいたいですよね。
毎日毎食、同じような味付け、同じような食材ばかりでは飽きてしまいます。
施設での楽しみである食事が毎日おいしく摂れるっていいですよね。
「A定食」と「B定食」という、嘘のようなホントの話でした。
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