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身内を介護する難しさ ~父親の場合③~

身内の介護 父親③

身内の介護 父親③

さて、一人暮らしになって倒れた父が搬送されたのが一般病院。
栄養状態その他の検査で、軽い心臓疾患があることなどの問題が見つかって即日入院となった。(ショック・・・)
身内としては一人で置いておくよりも安心なのでホッとしたのもつかの間、昼夜を問わず病院から携帯に連絡が入るようになりました。

【父の問題行動】

「お父さんが病室で暴言を吐いて、同室の男性と喧嘩になりました」とか「車いすで勝手に病室を出て行って、帰ってこない」とか、「冷蔵庫を勝手に空けてほかの患者さんの牛乳を飲んでしまった」といった、いわゆる認知症特有の症状がでてきたのです。
その病院では認知症の高齢者を受け入れる体制が整っておらず、何か問題があると家族に連絡をするという対応しかしてくれませんでした。

 

勤め先の会社にいる時に連絡を受けても、即、病院に駆けつけられるわけもなく、帰りによる旨を伝えて謝ることしかできない現実。
自分で好きなものを買えるようにお小遣いを渡しても失くしてしまったり、誰かにあげてしまうので、必要と思われるものをその都度買って届けるようにしていました。
それでも自分が入院させられたことが気に入らないのか、同室になった他の患者さんと しょっちゅう、いさかいを起こしていた父。

自分のものがあるのに、他の患者さんの飲み物を勝手に飲んだりナースワゴンに乗っている医療用消耗品を勝手に持って来たりと、迷惑行為は毎日のように続きました。
あの頃のことを振り返ってみると、ただただ、病院からの呼び出しに応じてほぼ毎日、会社と病院の往復をして疲れ切っていただけに思えます。

丁度、梅雨の時期で、平日も休日も、よく傘をさして荷物を抱えて病院に向かっていた、あの頃。
梅雨が明けると、親せきがお見舞いに来てくれるので週末も結局病院に行くのですが、その時に労をねぎらってくれたことだけが救いでしたね。
それでも私の精神的な疲れもピークに達していたので、病院以外で一日も早く老人施設を探さなくてはならないと思い詰めていました。

【病院と介護施設との違い】

そんなある日、見舞いに行くと父の左腕がパンパンに腫れ上がっていたのです。
父に聞いても記憶にないのか、答えは返ってきません。
どうしたのかとナースに尋ねると、点滴をしていた時に自分で針を抜いてしまったので薬剤がもれた、ということでした。
それにしても腕を動かせないほどの腫れってひどすぎませんか。
母と違って父は、多少認知症が入っていても、勝手に注射針を抜いたりすることは無かったのでナースの言うことを一方的に信用する気になれませんでしたが無理して預かってもらってる以上、強く言えないし。
これは現場を見ていないので何とも言えないのですが、父のせいなのか、あるいは医療行為ミスなのか、とにかく動かせないほどに腕が腫れ上がっているのを見て、私はこの病院に長く預けておけない、と思いました。
(いけない発想だが、おとなしく言うことを聞かない父が報復されたのでは?とまで、思ってしまった)
入院してから父の認知度は急激に進んでしまったことは否めません。
介護施設と違って一般の病院では患者一人一人に向き合う時間が取れないので、よく「高齢者は入院するとひと月でボケる」と言われる意味が実感できました。
認知症は治らない病気なので、介護施設に預けていても徐々に症状は進んでしまいます。
しかし、施設によっては認知機能が衰えないよう、レクリエーションをしたりリハビリをしたり、スタッフとコミュニケーションを取ったりといったサービスを提供してくれるんですよね。
病院は短期間入院(1~3ヶ月)後は別の病院か施設に移らなくてはなりませんが、介護施設は看取りまで面倒を診てくれるところもあるので、数ヶ月ごとに施設を探す手間がなくなります。
このあたりが病院と介護施設の大きな違いではないでしょうか。

【身内を介護するか施設に預けるか】

もうこうなっては、帰宅しても私が介護をするか老人ホームに預けるしかないほど、父の認知症が進んでしまったので、私は母と父の二人が入居できる施設探しに躍起(やっき)になっていきました。
私が介護をするということは1日24時間、父の様子を見ることであり、当然 離職しなければなりません。
それだけはどうしても避けたかったので、両親の年金くらいで生活できる施設をネットを通じて探し続けたのです。
もし私が結婚して専業主婦だったらどうだっただろう?
結婚していても所帯は別だから、やはり私は自分の家族と離れて父の面倒を診ることになるのだろうか?
あるいは父に同居してもらって、家族で面倒を診たのだろうか?
同居するにしても、父の部屋を用意できる環境ならいいが、そうでない場合も考えられるし、自分の夫や子供と父の相性の問題もありますよね。
父の病院での態度(同室の患者さんへの執拗な暴言)を見ると、私や家族といさかいを起こさないとも限らない。
「タラレバ」を言っても仕方ないし、現実に私は独り身だったので、とにかくその時の自分の生活を守るために私は父を施設に入れる決心をしました。

【介護施設探し】

うちの場合は、父だけでなく母も一緒に入居してもらう必要性があったので、費用面がとにかく気がかりでした。
普通にHPを持っている施設はとにかく利用料が高い。
入居一時金も半端なく高い。
ひと月の一人の利用料が25万以上なんて、とても払いきれません。
市役所でもらった「介護施設一覧表」を見て1社1社電話を掛けるのではラチがあかず、ネットで「介護施設紹介」サイトから資料を取り寄せ始めました。
その中で、夫婦二人で月15万円で預かってくれる老人施設を見つけて、そちらに入居してもらうことを決めたのです。
月15万円って、格安です。
でもこれにはオチがあって、いわゆる「無許可」の老人ホームだったのです。
つまり、生活の面倒や食事・入浴・洗濯・掃除介助はしてくれますが、職員数はぎりぎり。
老人ホームというより、高齢者賃貸住宅といったところです。
両親とも重篤な病気や怪我もなかったので、当面はこちらにお世話になったのですが、結局 後になって別の認可の下りた施設に転居することになりました。
その頃と違って今は、高齢者介護施設紹介サイトが充実しています。
もちろん、認可の下りた正規の施設の紹介がほとんどです。
利用料金も、たとえば埼玉の場合、やはり川口とか さいたま市など、首都圏では1ヶ月の利用料が25万円以上する所が多いですが、大宮より北(宇都宮線・高崎線・秩父鉄道沿線など)であれば、その半額くらいで利用できる施設がいっぱいあります。
料金面で一番安いといわれている特養でも、その地域なら空きのある施設が見つかります。
そういった紹介サイトからご自分に合った施設を見つけられれば、今の生活を守ることもできるのです。
身内の介護の難しさにお悩みなら、施設に入れることを考える時期かもしれません。
身内を預ける老人ホームは必ずしも住まいの近くである必要はないと思います。
基本的に介護職員や看護師が毎日の生活介助をしてくれますし、役所での手続き、病気や怪我の時の病院への搬送もしてくれるからです。
理美容や歯科検診、内科検診なども実費サービスで行ってくれますし、毎月の利用料のお支払いも銀行引き落としや振込みで済みます。
日々の買い物も訪問介護の範囲であれば、一緒に行ってもらえるので、ご家族としては時間のある時に面会に行くだけです。
実際、私の両親も隣の県の有料老人ホームに預けることになったのですが、病院の時と違って会いに行くのは半年に1回程度に落ち着きました。
もちろん、時間や気持ちに余裕のある時は頻繁に会いに行く方がいいに決まってますが。
また、施設に預けっぱなしにするのではなく、時々こちらから施設に電話連絡して本人の状況を聞くのも、施設側に「この入居者は家族から気にかけてもらっている」と認識されます。
訪問もしない、電話もしないのでは「家族から見捨てられた」と誤認されて手抜きではないでしょうが、細かな配慮をしてもらえなくなる気がします。
(身内がいる、いないに関わらず同じように介護しなければいけないんですけどね、やはりそこは「人間」がやる仕事ですから・・・)
老人ホームを探すときのコツですが、入居一時金・月々の利用料金の上限金額、探している地域、介護施設の種類(特養・有料老人ホーム・グループホームなど)にそれぞれチェックすれば、かなり絞り込んで検索ができるようになっています。
身内の介護が難しいと思われたら比較的料金が安くても、希望したサービスを提供してくれる施設を探すことをおススメします。
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