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認知症は遺伝するのか!?

認知症は遺伝する?

認知症って遺伝するのでしょうか?
このことについて心配な方は私も含めて大勢いらっしゃるのではないかと思います。

うちの母が認知症を発症

実際、私の母親は60代半ばで発症しましたし、父も母の認知が酷くなるにつれて徐々に症状が出始めました。

祖母の認知症

母方の血統を見るとその母親、つまり私の祖母が70代で認知症を発症しました。
当時は「認知症」という言葉もなくて、親類や近所の方からは「ボケた」と言われていました。
祖母が認知症を発症した時は母の時と同じく、同じことを繰り返していました。
毎日毎日、夕方になると八百屋さんに行って玉ねぎを買ってくるので、キッチンには山積みされていましたし、「明日、お正月だから」といって毎日、お鍋にいっぱいの煮物を作ったりしていました。
そのうち、近所に買い物に行って迷子になって帰れなくなるなどの行動が出始めました。
私は一緒に住んでいなかったのと、30年以上も前のことで、細かいことはわかりませんが、同居していた息子(私の叔父)が祖母の奇行に対してよく怒鳴っていたそうです。
結局、叔父は祖母の面倒を見ることができなかったので精神科のある老人病院に入院して、そのまま最期を迎えることになりました。今のように認知症の高齢者を預かってくれる施設も数少なかったですし、精神病院に入院させるしかなかったのだと思います。

父方の血筋の認知症

一方で父方の親戚を見ると20歳以上歳上の叔母が80代で発症しただけで、あとの兄弟姉妹は誰も認知症じゃないんですね~♪
なのに父は70代で極かるい認知症に。
何なんだ、これは一体!?

母親の性格

うちの場合でいうと、母親の性格はとにかく「くるしがり屋」。嫌なことや面倒なことは一切やらない。
炊事も嫌いで、毎日の献立を考えるのが死ぬほど嫌だと、私が子供の頃から愚痴っていました。
近所付き合いもダメ。
子供の学校で役員をするのも嫌で、参観日には授業が終わると逃げるように帰ってしまいました。
こんな風に自分が嫌だと感じることは全くしない性格でした。
つまり他者とのかかわりの中でストレスを受けることが少ない生活です。

父親の性格とその日常

一方父は、責任感もあるのでしょうが、面倒なことも母に代わってよくやっていました。
現役の頃は仕事に忙しく、家の事はほとんどしませんでしたが、職場では責任ある立場にあったので、それなりのストレスと付き合いながら、家族の為によく頑張って働いてくれていたと思います。
定年退職後は、家事のできない母に代わって料理も毎日引き受けてくれましたし、近所付き合いも進んで行っていました。
だから本来なら認知症になるはずも無いと思うのですが・・・
それでも、自分の伴侶が認知症になってどんどん壊れていくのを見て、ある種、絶望感を抱えてしまったのではないでしょうか?
毎日こわれていく自分の妻を見て「これは一生治らないんだ」「死ぬまでこの状態の妻と付き合わないといけないんだ」と思ったら、絶望したのかもしれません。

認知症の世話・子供の世話~その比較~

残念ながら認知症は治らない病気です。
症状を遅らせることはできます。
でも、完治しないんです・・・
子育て経験者は子供の世話が大変だといいます。
たしかにその通りでしょう。
でも子供って成長してくれるんですよね。
大変なのも今だけ、ってわかっていますよね。
将来の希望もあるから頑張れるんだと思うんです。

父親の現実逃避

でも認知症は・・・
毎日、母に怒鳴られ、壊れ続けていく母を見て父は絶望して現実から逃げたくなったんだと思います。
毎日怒鳴られ時にはぶたれたりしていくうちに、父は心臓を悪くしてしまいました。
こんな最悪な過酷な状況の中、父の精神も持たなかったんだと思います。
これは私の勝手な想像ですが、人間って出口の見えない苦難に遭遇して希望が無くなってしまうと、こんな風になってしまうこともあるのではないでしょうか。

認知症になる前の父の日常

認知症になるまでの父は健康おたくのようで、毎日りんごを食べて健康を維持するとか、早起きして体操をする人でした。
若いころ、不摂生して肋膜炎を患い入院して痛い目にあって退院してからは、とにかく健康に人一倍気を遣うようになっていました。
食事も極力、家で作って食べ、その食材にもこだわる人でした。
とはいえ、体の健康に気を付けていても認知症に関してどれほど気を付けていたかは疑問ですけどね。
そんな父でも結局、母に続いて父も認知症になってしまったのですから私も将来は・・・ と不安になります。
でも! 認知症は必ずしも遺伝するとは限らないようなんです。

親の認知症は子供に遺伝するのか

アメリカ・ハーバード大学とオランダのエラスムス医学センターの合同チームによる研究結果によると
1) 確率的に言うと親が認知症になると、その子が認知症になるリスクが親が認知症でない場合に比べると67%高まる。
2) この関係は、特に親が80歳未満で認知症になった場合、非常に確率が高くなり、子供も認知症になるリスクが1.6倍高まる(16倍じゃないですよ、1.6倍ですよ)。
3) 親が80歳以上で認知症になった場合は、子供が認知症になるリスクは1%しか高まらない
4) 認知症になった両親の男女差は、子供の発祥に影響しないという研究結果を2017年4月に発表しています。
つまり、親が80歳未満で比較的若い年齢で認知症になった場合に、遺伝的影響がみられるようなのです。
えー! じゃあ、うちはアウトじゃん!!と絶望するのはまだ早いのです!
滋賀県立成人病センター老年神経内科部長の松田実医師によると、親が認知症であれば子供も認知症になる確率が高く、遺伝性の認知症疾患は存在するものの、ごく少数だというのです。
多くの認知症には、はっきりとした遺伝性の原因がみとめられないというのです。
これは、親が脳卒中になったら子供も脳卒中になりやすいくらいの確立だというのです・・・
(う~~~ん、でもこれってどの程度の割合なんだ?)
(もっとも、それなら予防で改善することも可能ってことか?)
今は80歳以上の25%程度の人に認知症の症状がみられると言われています。
ご両親とも80歳を超える方が多いことを考えると、親を含めて親戚に認知症が無い場合の方が珍しいのではないか、ということです。
ですから、あまり遺伝について心配しなくてもいいのではないかというのです。
結局アルツハイマー病の遺伝子解析も始まったばかりなので、まだ、遺伝との関連性もはっきりとはわからないのです。
遺伝との関連性がはっきりとわかったわけではないので心配ないというのではありません。

親が認知症でも心配しなくていい理由

理由その1:
遺伝が疑われる若年性アルツハイマーは全体の約1割、遺伝子変異であるとわかっている場合はさらにその半分、つまり全体の5%程度思われているのです。
ちなみに薄毛の遺伝子確率よりかなり低いそうです。
理由その2:
認知症予防が有効であることが最近どんどんわかってきました。
ですから親が認知症だからと悲観的になるより、前向きに認知症予防を行っていくほうが、より発症を抑える確率が上がるということ。

将来、認知症にならないために

日ごろからバランスの良い食事をとり、適度に運動したり頭の体操をしたり、若干のストレスを受けながら生活する、そんな毎日を送るのが、より健康的に歳を取る秘訣なのかもしれませんね!
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