介護業界プロによる、高齢者向け住宅、老人ホームのご提案

昼間の間、ずーっと怒鳴っている

もともと夫婦仲の良くなかった両親ですが、認知症を発症すると特に昔の嫌な記憶が蘇ってくるようです。
母は、子供の私から見ても決して家事(特に料理)が得意な人ではありませんでした。むしろ調理師をしていた父の方が料理のセンスはあったようです。
それでも休日は、やはり妻のおいしい料理が食べたかったはず、妻に仕事を認めてもらいたかったはず、いつでも綺麗でいて欲しかったはずなのですが、母はそれら全ての父の期待を裏切っていました。
夫婦間のことは当事者同士でないと本当のところは分らないと思うのですが、私がもの心ついてから、両親が仲良くしているのは見たことがありません。
そんな調子ですから、父は休日になると近所の親戚の家、田舎の実家に入り浸って母とは別行動でした。
恥ずかしい話ですが、外に女の人を作って家出寸前までいったこともありました。
職人だった父は手も早く、夫婦げんかするとよく母を殴ってもいました。
父だけが悪いというわけではなく、母は人から可愛がられる性格の人ではありませんでした。
人の気持ちを逆なでするようなことを言ったりしたりして、恨まれることもしょっちゅうありました。
意識しているのか無意識なのか、とにかく私や父が人前で恥をかくようなことを言ったりしたりする人でしたので、友達も少なく、父からも娘の私からも疎まれていたのです。
嫌われているといった方が正解かも。
父に殴られたり怒鳴られた昔の記憶が蘇ってきたからでしょうか、母は認知症が進むにつれ、父に昔の恨みつらみを投げつけ、暴言を吐き、時には暴力をふるうようになりました。
父はそんな母を見て「頭の病気だから」「年寄りだから」と我慢して、母に手を挙げることはしませんでした。
母にしてみれば、それはそれで「のれんに腕押し」のようで、余計腹が立ったのか、とにかく目が覚めてから、私が帰宅するまでずーっと喚き散らしていたのでしょう、夜帰宅すると声をからしていました。
一日や二日ではなく、ほぼ毎日そんな状態が続いていました。
私が休日で家にいる時に目撃したのですが、起きてから寝るまで、ずーっと罵詈雑言を父に浴びせ、時には父を蹴っ飛ばしたりしていました。
完全にDVですね。
あの短気な父が、よくここまで耐えていると思うと信じられない思いでした。
ところが、その毎日の暴言、暴力は父の心臓にきました。
その年齢まで心臓には何の問題もなかった父ですが、ある時、健診で心臓疾患が見つかったのです。
幸い、手術をするような症状でもなく、薬と食事療法で毎日を過ごすことになりました。
以前、知り合いの精神科のお医者さんにに母が毎日一日中怒鳴りまくっていることを話すと、母の方が心臓をやられる危険性が高い、と言われたことがあります。
ところが、当の本人はケロッとしていて、周りにいる人(父)一人が、その被害をこうむったようで、心臓疾患を抱えることになってしまったようでした。
父にとって毎日のストレスと言ったら、それはもう口では言い表せないほどの重圧だったのかもしれません。
私は父の健康のことも気遣って、母を施設などに入居させることを何度も父に進言しましたが、全く聞き入れられませんでした。
頭がおかしくなった母を他人に見られたくない、余計な出費をしたくない、というのが主な理由でした。それにしても自分の健康を損なっているのに、なぜ手を打たなかったのか・・・
それはその頃、父もまた、認知症を発症していたら、ということもあります。
今まで以上に頑固でかたくなで、人の言うことを全く聞かなくなる。
これは単なる性格の問題ではなく、認知症を発症している一つの証拠でもあります。
HOME

関連コンテンツ


Scroll Up