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ありゃ、母親がちょっとおかしい ~認知症のはじまり~

もうかれこれ10年以上前でしょうか・・・

元々、変わり者だった母親ですが、ある日、「なんだか最近頭がボーっとして、よくわからない」なんてつぶやきました。
その頃から、食事の支度も何だかおかしくなってきて、たとえばステーキ肉を焼く前の塩・胡椒ですが、何度も何度も肉をひっくり返しては塩をまぶしてる。
私が気付いた時には焼き始めていたので、味の修正が出来なかったのですが出来上がった肉は塩辛くてとても食べられたものじゃありませんでした。
ああ、いよいよ、うちの母親もボケてきたか・・・と思いました。

注: 敢えて「ボケ」という言葉を使わせてもらいます。当時、本人もそういっていたので。

夫婦仲が良くなかった両親でしたが、口げんかをするたび、父に向って「あんたより先にボケてやるからな!」と捨て台詞を言っていた母ですが、本当にそうなってしまうとは・・・
あ、これは自分が先にボケてしまえば、当人は何もわからなくなって、相手(亭主)が苦労するだろうから、という意味です。
自分で脳の衰えを自覚していたなら「物忘れ外来」なんぞに受診に行けばよかったのでしょうが、元来、病院嫌いで風邪をひいてもインフルエンザになっても、ベランダでしりもちをついて圧迫骨折しても頑として通院しない母でしたから、通院なんて眼中になかったのでしょう。
家族の中でも認知症を心配するのは娘の私だけで、父も「年だからしょうがない」というだけで、真剣に受診を勧めませんでした。

当然のことながら治療しなければ、認知症は症状が進みます。

昼間、働きに出ている私はまだマシでしたが、定年退職した父は一日中、母と顔を合わせることになります。
徐々に症状がひどくなった母に一日中、暴言を吐かれ、時には暴力も振るわれて、あの短気な父がよく、我慢していたものだと感心しました。

病院で診てもらっていなかったので、詳細は分かりませんでしたが、あの暴言・暴力を見ると、前頭葉をやられてしまったのでしょうね。
ちょっとしたことでキレて暴言を吐く、暴力をふるう日が半年以上続きました・・・
盗られ妄想も始まって、ベランダに干していた洗濯物を隣の工務店の住込み職人に盗られる!と思いこみ、生乾きのまま取り込まれて部屋に山積みになっていたり、2階の部屋の窓と雨戸を全部締め切って、夏場は室温40℃超えにしていたり、お風呂に入らなくなって、体が臭ってきたり、美容院にも行かないので髪がぼうぼうに伸びてきたりと、段々、人間らしくなくなっていきました。
年を取って物忘れがひどくなった、と言うのとは違いますね。
物事を認知する機能が衰えてきたのだと思います。
こういう「認知症の兆候」を見逃していると、どんどん症状が進んでしまうのですが、家族で私以外は誰も、このの重大さに気づいていませんでした。
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